結露について~発生の仕組みと対策~

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2023年12月09日

結露について~発生の仕組みと対策~

名古屋では昨日、平年を3.5度も上回る最高気温16.3度を観測し、冬なのにポカポカ陽気になりました。

しばらくは暖かい日が続くようですが、12月後半からは強い寒気が流れ込んでくる予想で、早めのクリスマス寒波がやってくるとのことです。

そう、結露に注意の季節です。

結露

結露はなぜ起こるの?

結露
冬の寒い朝、上の写真のように窓ガラスやアルミサッシに水滴がびっしり付いているのを見たことはありませんか?

あれは、暖かい湿った空気が急に冷されたり、冷たいものに触れたりしたときに、空気中の水蒸気が水滴となって付着した結果で、この現象を「結露」といいます。


結露は、空気の温度差がある場所(暖かい空気と冷たい空気の境目)で発生します。

特に冬場は室内で暖房を使用するため、外気温と室内温との差が大きくなり大量に発生します。


①暖かい空気ほど多くの水蒸気を含む
②室内の湿度の高い暖かい空気が外気で冷えた窓ガラス等に触れて、空気の温度が下がる
③温度が下がった分だけ、空気が含むことができる水蒸気量は減る
④空気が含めなくなった分の水蒸気は水に変わり、窓ガラス等に留まる

という仕組みです。
 

結露発生は窓ガラスだけではない

結露は窓だけに付くものではありません。

発生しやすい場所の代表は窓ガラスやアルミサッシなどの窓枠ですが、他にも、玄関ドアや浴室、壁、家具の裏側、押入れ(クローゼット)、床下などにも発生します。


ちなみに、冷たいビールを注いだ時にグラスの外側に水滴が付いたり、ラーメンを食べるときにメガネが曇ったり、あれも結露です。

つまり、空気中の水蒸気が触れる場所で条件が揃えば簡単に起こるものなので、床下など目には見にくい場所でも当然に発生するのです。
 

結露を放置するとどうなる?

まず第一に、カビやダニが発生することで人体に悪影響を及ぼします。

結露が起こる場所は、カビが発生し繁殖する環境条件が揃っています。

すると、そのカビを餌とするダニなどの害虫が寄ってきやすくなります。

これらカビや虫の糞や死骸を人が吸い込むと、アレルギー性鼻炎やアトピー、肺炎、皮膚炎、シックハウス症候群などの症状を引き起こす可能性があるのです。
 

次に、建物や家具などの耐久性や性能に影響する可能性です。

カビの発生に加え、結露を放置することは、壁紙の剥がれやシミの原因にもなります。

前述のとおり、困ったことに結露は、普段の生活では目に付きにくい壁紙の中(石膏ボードなど)や床下、家具家電の裏側などにも発生します。

このため、結露を放置している意識が無くても、気が付かない所で汚損や腐食が進んでいたということも。

また、湿った木材はシロアリが好むので、シロアリ被害が起こる可能性もあります。
 

以下のことに気を付けましょう

■こまめに換気を行うことで、空気の循環をしながら水蒸気を排除する

■エアコンの除湿運転や除湿機を利用して湿度を調整する

■調理をするときや入浴後、室内で洗濯物を干すときなどは換気扇を回す

■家具等は壁から少し離して設置し、風通しを良くする

■押し入れに除湿剤を置いたり、スノコを敷いて風通しを良くする
 

まとめ

どうしても結露が発生しやすいこの季節。

発生してしまった結露を拭き取るなど、何らかの処置をせず放置し続けたことで起こる部屋の汚損は、退去時の原状回復でトラブルになることが多い事象です。

なによりも、カビの発生など人体に悪い環境を構築してしまうのは絶対に避けたいですよね。

仕組みをきちんと理解し結露と上手に付き合って、快適な冬を過ごせるようにお互いに気を付けましょう!(*^_^*)
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